サイド,  個人戦術,  動き,  配置

空間に働きかける〜サイドアタッカー編

今回の記事では、WGの選手がどのような配置を取り、そこからどう動き出すことで、チームを活性化させることができるのか、考えていきましょう。

目次

配置編

まとめ

それでは、それぞれについて掘り下げていきましょう。 


配置編

高い位置をとる

高い位置を取ることで、相手のDFラインにどんな影響を与えられるか、相手の選択をいくつか考えながら確認しましょう。

ここでは、直接CBに選択を迫れるように「STが受けに下がる」パターンで考えていきます。


DFラインの選手が上がる

相手が短いパスに対して警戒が強いパターンです。
この場合、WGはSTの動きに食いついたCBが開けた空間への侵入を行い、ここにパスを流し込むことで、一気に相手の裏を攻略することができます。

また、DFラインの守備の基本は中央を攻めさせないことです。
そのためCBが飛び出した時、DFラインは空いた穴を塞ぐために中央に絞ります。

この動きを利用し、大外の空間を使うことも可能です。

DFラインの選手が下がる

相手が先ほどのように裏のスペースを使われることを嫌い、DFラインを下げる選択をするパターンです。

この場合、DFラインが下がったことにより、後方で空間を開けることができます。

低い位置をとるとどうなる?

逆に低い位置をとるとどんなことが起きやすいか見ていきましょう。

WGが低い位置をとる場合、相手DFラインが前方への圧力を強める可能性が高いです。
全体がよりコンパクトになるため、後方の選手がプレッシャーを受けることになります。


この場合、CFやCHができたサイドの空間に流れる裏を狙うことが考えられますが、中央のエリアから味方が減ってしまうというデメリットがあります。

攻撃だけでなく、攻守の切り替えの際にバランスを崩すことにつながりやすいです。

「高い位置をとる」まとめ

このように、「基本的に」WGが高い位置を取ることで、DFラインに

  • 前を守るか
  • 後ろを守るか

選択を迫ることができます。

そして、DFは「よりゴールに近いエリアを守る」傾向が強いので、WGが高い位置をとることで「中盤や後方の選手が使う空間を開ける」効果が期待できます。

幅をとる

続いては幅をとることで相手にどんな影響を与えることができるか考えていきます。

DFラインが広がる

WGが幅を取っていることを警戒してSBが広がった場合です。

この場合、DFラインの隙間が広がり、CFやCHの選手が飛び込む空間を作ることができます。

DFラインが狭まる

DFラインがボールサイドに寄って、逆サイドを無視するパターンです。

この場合、逆サイドでWGがフリーになれます。
サイドチェンジで決定機に繋げられます。

幅を取らないとどうなる?

逆に幅を取らないとどんなことが起きやすいか見ていきましょう。
この場合、DFラインは「より狭く守ること」が可能になります。

満遍なく配置されれば楽なのに、わざわざ窮屈になっている。
これは、中央での数的優位を求めた在りし日の日本代表でも散見された現象です。

「幅をとる」まとめ

満員電車を思い出しましょう。
「ドアの近くは混雑し、奥に行くほど空いている」ことが多いと思います。
幅を取っていない状態に似ています。

サッカーに置き換えると「ゴールの近くは混雑し、サイドほど空いている」。
だからこそ、空いているサイドに位置することで、相手に選択を迫る。

これが「空間を見ること」の意味です。

動き編

続いては、適切に配置を取ったことをどう生かすか考えていきましょう。

ワイドに空間を作る

WGが内側に動くことでSBに選択を迫ります。

SBがついてくる

相手のSBを引きつけ、いたところに空間を作るパターンです。

Kemari FCでもよく用いられます。

逆サイドからのクロスでは、同様にSTが流れる空間を作ることができます。

SBがついてこない

この場合、中央での数的優位を確保できます。

STとタイミングを合わせて、どちらかが裏に抜けることが可能です。

ST・SB・CHが作った空間を使う

サイドの選手は空間を作ることが特に求められますが、同時に中央のエリアなどを使うことも求められます。

WGの代わりにSBが幅をとるのが前提です。


ここから考えられるパターン例です。

自分で作ったスペースを使う

これは個人戦術の範疇ですが、重要なパターンです。
ボールを受けるため一瞬下がって相手のSBを食いつかせ、できた裏のスペースを突きます。

後々他の記事で書く予定ですが、ボールホルダーと受け手でマーカー1人を騙す手段で、よりフットサル的な動きになりますね。

まとめ

今回確認したように、サイドの選手は「幅」、高い位置の選手は「深さ」を作ることで、味方選手がプレーする空間を広げることができます。

その両方を生み出せるWGは、まさに空間の創造神といえる存在です。

ボールを意識せず、「空間を意識する」ことで、チームを活性化させましょう。